「Kindleは書き込みできない」という情報はすでに古く、2024年に発売された「Kindle Scribe」の新型モデルと2024年12月のソフトウェアアップデートにより、Kindle Scribeは直接の書き込みが可能になりました。
しかしKindle Paperwhiteのような人気モデルと比較すると倍以上の価格設定になっているため、書き込み機能のためだけにKindle Scribeの購入はためらわれるかと思います。
この記事ではKindleの書き込み機能が価格分の効果はあるのか、代替する方法はあるのか紹介していきます。
2024年発売のKindle Scribeは直接の書き込みが可能
2024年のKindle Scribeでは、横書きレイアウトのKindleの電子書籍に直接メモを書き込むことが可能になりました。
ただし一部の電子書籍のみ対応しており、漫画や縦書きレイアウトの電子書籍には対応していないと発表されています。
Active CanvasによるKindle本の文中への手書き入力は、一部の電子書籍のみ対応
Kindle Scribe2024年モデルAmazon販売ページより引用
(縦書き及びマンガなど固定レイアウトの電子書籍には対応していません)。
Kindle電子書籍の文中にペンで書き込み始めると、自動でメモ用のスペースを用意してくれるため、複雑な操作もありません。
洋書で英語の勉強をしたい方や、実用書のテクニックをメモしたい方にはうってつけの機能となっています。
2022年発売の旧型モデルにも2024年12月のソフトウェアアップデートで対応しているため、旧型を購入しても問題ありません。
比較項目 | 2024年モデル | 2022年モデル |
---|---|---|
定価価格 | 56,980円 | 47,980円 |
ディスプレイ | 10.2インチ反射抑制 | 10.2インチ反射抑制 |
容量 | 16GB/32GB/64GB | 16GB/32GB/64GB |
解像度 | 300ppi | 300ppi |
メモ機能 | メモを呼び出して書き込み 本への直接の書き込み ノート機能搭載 | メモを呼び出して書き込み 本への直接の書き込み ノート機能搭載 |
本体カラー | タングステン、メタリックジェード | タングステン |
Kindle Scribeの書き込み機能に対する評判
Kindle Scribeの書き込み機能に対する評判は、主に以下のような口コミが目立ちます。
- 直接書き込めるので以前のようにスクショを取る必要がなくなった
- 横書きの媒体にのみ対応しているので日本人には使いづらい
- iPadのようなマルチなタブレットではなく読書に特化しているので集中しやすい
やはり書き込める媒体が限定されており、日本人に馴染みのある縦書きでは使えない点をネックに感じるという評判があります。
一方で語学勉強や専門書には使いやすいという評判もあるため、用途によっては学習に非常に向いているデバイスと言えるでしょう。
Kindle Scribeの購入者に限定した口コミを以下からいくつか紹介していきます。
Kindle Scribeの書き込み機能のデメリット
Kindle Scribeの書き込み機能は確かに便利ですが、以下のようなデメリットがあります。
- カラー非対応
- 特定のレイアウトの書籍にしか書き込みができない
- iPadなどの高性能タブレットと比較すると機能性で劣る
Kindle端末はどれもモノクロの端末なため、ラインマーカーの色などにこだわって書込みをしたい方には不向きのデバイスです。
また、横書きの本にしか書き込みができないため、アップデートでの改善が待たれています。
現状は洋書で勉強をしたい方向けのデバイスとなっており、活躍できるユーザーの範囲は限られていると感じました。
iPadでスクショに書き込みをする方法が無難でおすすめ
Kindle端末以外のタブレットで電子書籍をスクショし、保存と書き込みを1台で完結させるなら「iPad」がおすすめです。
直接の書き込みはもちろん、スクショした画像のフォルダ分けなども快適なので勉強の際に困りません。
アクセサリー類が豊富で書き込みの際に使うペンを選びやすいのもポイントです。
Kindle公式アプリにはメモとマーカー機能があるため、書き込み機能が必要ないなら公式アプリだけでも十分に勉強用として活用できます。
【結論】Kindleで書き込みをしたいならiPadかKindle Scribeがおすすめ
- Kindle Scribeには直接書き込みが搭載されている
- ただしKindle Scribeは「横書きのレイアウトのみ対応」「白黒限定」というデメリットがある
- 汎用性や利便性を考えるなら結局iPadが楽で使いやすい
Kindleに書き込みを行うなら、2025年の現在は「Kindle Scribe」がその機能を有しています。
しかし日本で開発されたタブレットではないため、横書きのレイアウトのみに対応しているという明確なデメリットがあります。
従来のようにKindleの電子書籍をスクショして書き込む方法なら、iPadが無難でおすすめです。
iPadはインストールできるアプリもKindle端末より多く、カラーディスプレイで汎用性も高いので現状はiPadに軍配が上がるのではないかと筆者は考えています。
Kindle Scribeは高額な製品ですので、iPadなどで従来通りにスクショを取る方法も良いと思います。
手間を省略したい・読書に特化したタブレットが欲しい人にはKindle Scribeがおすすめです。
Kindleの書き込みに関するよくあるFAQ
Kindleに直接書き込みができるKindle端末はどれですか?
Kindleに直接書き込みができるモデルは「Kindle Scribe Notebook Design(2024年モデル)」のみです。
2022年に発売されている「Kindle Scribe」は直接の書き込みはできない(メモ機能とノート機能は搭載)ので、間違えないようにしましょう。
2022年のKindle Scribeと2024年のKindle Scribeは何が違うの?
2024年の新型Kindle Scribeには直接書き込みできる「Active Canvas」機能の追加があり、定価価格の値上げ(47,980円→56,980円)が行われています。
以下の記事で新型Kindle Scribeと旧型モデルの違いを比較していますので参考にしてください。
Kindleのスクショをして書き込むのは違法ですか?
個人利用の範囲であれば違法ではありません。
Kindleのスクショは違法か?という点については以下の記事をチェックして個人利用の範囲なら問題がないことは知っておきましょう。